大切なデータを守るために

このたびの東日本大震災において、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様へ深くお悔やみを申し上げるとともに、 被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

さて、東日本大震災から二ヶ月が過ぎました。まだ、被災地の方では「日常」と呼べるようなものは訪れていません。都内でも、「節電」で、電車が間引き運転だったり、駅や公共施設の照明が落とされていたり、また、かなり減ってきたとはいえ、余震が続くなど、現在進行形な感じがつづいております。

幸いなことに、弊社サーバに関しては、震災時にもなんら問題なく動いていたのですが、事務所でいくつかトラブルが発生して、バックアップが取得できなくなるという問題が発生し、その解決に2日ほどかかってしまいました。この問題に関しては早急に対策をとり、別系統のバックアップを採ることで対応しましたが、特に大きな問題になることがなくて胸をなでおろしました。

福島第一原子力発電所の事故により、この夏の電力不足は確定的となっています。

弊社の本業であるところのコンピューターサービス事業は、電気がなくなってしまうと何もできなくなってしまいます。瞬間的な停電であれば、UPS などにより対策は可能ですが、計画停電時のような2~3時間も続く停電には対応できません。それでも弊社では UPS によるコンピュータの保護をお勧めしています。

また、重要なデータに関しては複数コピーを作ることをお勧めします。そして可能であれば物理的は保管場所を複数に分けておいておくこともお勧めします。ただし、情報漏えいをふさぐためにも暗号化することは必要です。

また、停電時の作業用やバックアップとして、ノートパソコンの利用もお勧めします。ただし、これもまた情報漏えいの原因ともなりえますので、対策は必要です。

作業マシンの耐震対策や、事務所の耐震対策も重要です。また、停電時に HUB やルータが UPS につながっていないと、サーバは生きているけど何もできないということになったりもしますのでそのへんの確認も重要です。

なお、今年の夏の対策として、クールビズが推奨されています。弊社もノーネクタイ、ノージャケットで対応させていただきますことをお断りしておきます。