FreeNAS による NAS の構築

FreeNAS とは、FreeBSD をベースに CD-ROM や USBメモリからブートができる
NAS(Network Attached Stroage)です。実際にはHDDにインストールして使用する
方法もありますが、いろいろと制約がありますので、USBメモリからブート可能な
マシンであれば、USBメモリからの運用をおすすめします。

手軽にNASを構築できますので、余っているマシンとHDDを積めるだけ積んで、
大きなファイル置き場として活用してみてはいかがでしょうか?

作り方

  1. 用意するもの
    • USBメモリでブート可能なPC
    • 1GB程度のUSBメモリ
    • 大容量のHDD
    • そこそこ高速なネットワーク環境

    今回は HP の ML155 に 1GB の USBメモリと 1TB の HDD を6台、そしてGiga Bitのスイッチを
    用意して、RAID5のボリュームを構築しました。

  2. http://www.freenas.org/
    に行って、CD-ROM の iso イメージを取得して、適当なCD-Rに焼きます。
  3. NAS にするマシンで、焼いたCD-R からブートします。
  4. うまくブートしたら、1G程度の適当なUSBメモリにインストールします。

  5. USBメモリからブートしたら、ほぼ成功は決まったも同然。
    今回の私の場合、購入したメモリがML115ではうまくブートできないという
    問題にはまりました。
    きちんとブートするようだったら、BIOSの設定を変更して、USBからのブートが
    デフォルトになるようにしておきましょう。
    また、この際に、ネットワークのアドレスの設定と、WebGUIのパスワードの変更を
    行っておくと、らくちんです。

  6. 一旦電源を落とし、マシンに詰める限りのHDDを積みます。今回は6台の
    1TBのHDDを積みました。最初からHDDを積まないのはUSBでブートしなかった際に
    二度手間になるからです。

  7. 再び電源を入れて、設定したアドレスに、他のマシンのブラウザからアクセスします。
    パスワードを変更していなければ、ID:admin PW:freenas でアクセス可能です。
    管理者のユーザー名とパスワードは真っ先に変更しましょう。
  8. あとは、webベースの管理画面からぽちぽちといじって設定してあげればOKです。
  9. はまりどころ
    HDDを認識させるためには、disks からマネージメントを選んで、+ をクリックして
    追加していきます。その際に、RAIDを組む予定であれば、フォーマットのところで
    Software RAID を選択する必要があります。